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朝。目がさめたら、トイレの中にいた。
あれ…寝ぼけながらトイレに行ったのかな、とおもったが
どうも様子がおかしい。
便器が見えるのだ。なぜ…

一気に目がさめた。

便座に座っているのではなく、なんとトイレットペーパーの部分に自分がいる。

いったいどういうことだ、これは夢なのか?
パニックになりながらとりあえずトイレを出ようとおもったが、
両端をあの棒のようなもので留められていて動けない。

そうこうしているうちに誰かが入ってきた。

お、お、お父さん!!!

いつものように新聞を持ちこんでいる。
家族からやめろとあれほど言われているのに…
やがて、耐えられないような臭いがたちこめ、お父さんの手がのびてきた。
ものすごいスピードでぐるぐる回されながら、
回すなやめろ、と叫びたいけど声が出ない。
私よ!娘よ!!と必死に念じるも通じない。

というかなんだその大量の巻き取りは…
どう見ても使いすぎである。
そういえば冷蔵庫はあけっぱなし、夏になればエアコンかけすぎ、
まったくエコ精神のかけらもない、反逆のカリスマオヤジである。

そしてお父さんは出て行った。

それにしても…
どうやらわかってきた。
私はトイレットペーパーになったわけではなく、
トイレットペーパーの芯になったようだ。
トイレットペーパーになったのなら、ちぎられるとき痛みが
走るはずだがなにも感じなかった。
そして、お父さんが大量に使ったぶんなんだか重しがとれたような感覚になった。


それにしてもトイレットペーパーの芯に…いったいなぜ…


ふと床を見ると、使い終えた芯が2本置いてあった。
うちは母親がいないので、女は私ひとりだ。
家事全般を引き受けていて、家の掃除はそれなりに行き届いているつもりではいるが、
なぜだかこのトイレットペーパーの芯だけは、ついつい床に置いてしまうのだ。
今までの最高記録では、7本ためたことがある。
いつも、「次に入ったら捨てよう」とおもうのだけど、
「まあ今度でいいや」となってしまうのである。
家族は父のほかに兄と弟がいるが、
トイレットペーパーの芯を捨ててあげようという気の利いた人間はいない。

あらためて、誰も入っていないトイレの中で
床に置かれている芯をみるとなんだかさみしそうだった。

まわりにたっぷりと紙がまきついているからこそ重量感も存在感もあるが、
ペーパーがなくなってしまうと頼りなく、哀愁さえ感じられる。
あんな姿で7本の仲間が集まるまで放置されていたのか…
ものすごく申し訳ないことをした。
芯を持って出てごみ箱に捨てることぐらい、なんでもないことなのに…

そういえば以前テレビを見ていたら、片付けられない人への
アドバイス的なことをやっていて、そのなかになんと、
「トイレットペーパーの芯がトイレにたまってしまう人」
というパターンがあった。

おお!!まさしく私のことではないか!
これは見逃すわけにはいかない。
紙とペンをもってきて、メモをとる体勢もととのえ、テレビに見入った。

「ついつい芯を捨てないってことあるんですよねー」

と、女性タレントがお片づけ名人にうったえていた。
そうそう!そうなのよ!ついついあるのよね!!!と
テレビにむかってはげしく相槌をうちながら
これは期待できる!とお片づけ名人のアドバイスを待つ。
もしかしたら、ものすごい画期的なトイレの芯用のお片づけグッズが
発明されたのかもしれない!!!

「そうですね、そういうことってまあありますね。そういう人は…」


きたーーーーーーーーー!!!
ペンを強くにぎりしめ、次の言葉を待つ。


「そのつどそのつど捨てることです」


えええええええええええ!!!!!!
そんなのわかっとるわ!!!!ものっすごいふつう!!!
我が耳をうたがった。そ、それがお片づけ名人の答えなのか!
それでいいのか!それがファイナルアンサーなのか!!!

襲いくるがっくり感にまかせ、紙とペンを放り投げたっけ…


そんなことを思い出していたら、兄が入ってきた。
またも耐えられない悪臭がたちこめ、勢いよく回転させられる。
しかし、お父さんが大量に使いすぎたせいなのか、
紙はどんどんなくなって行き、あれよあれよというまに
ついに私は丸裸となってしまった。

今まで自分を隠してくれていたものが急になくなってしまう、
なんともいえない焦りと羞恥心。

早く!!早く次のに取り替えて私を安住の地、ごみ箱へ!!!
と願うも、兄はそのまま出て行ってしまった。

次の人のために新しい紙に交換しないとは、なんという不届き者か!
そんなことは社会のルール、最低限のマナーではないか!!!
使い初めを三角折りにしろとまでは言わない、
しかし、せめて新しいものに替えるぐらいは当たり前ではないのか!!!

怒りに芯をふるわせていると、弟がやってきた。
そして、丸裸になった私に気づくと、

「誰だよーちゃんと替えとけよなーまったく…」

などとぶつぶつ言っている。
気持ちはわかるが早く交換して私を安住の地へ!と願うも、
なんとなんと弟は拭かずに出て行ってしまった!!

な、な、な、なんという…我が弟ながら情けない、信じられない。

身内ながらなかなかオトコマエだとおもっていたのに…
まさか、紙がない場合は拭かなくてもぜんぜん平気なタイプだったとは!
というか紙交換するのって30秒もかからないのに、
その手間を惜しんでパンツの汚れは惜しまずとは!!!!
女性のみなさん!オトコマエにはご用心!!!
あ!彼女のみゆきちゃんにも教えてあげねばなるまい、姉として。
弟のパンツは激汚れ扱い、お洗濯の際は気をつけて!!!


自分をふんわりと包み込んでくれていた紙がなくなったせいか、
身内のいろんな部分を見てしまったせいか、ぐったりと疲れ、
棒的なものに力なくぶらさがっていた。
いったいいつまでここにいればいいんだろう…


トイレの神さま!!!
もう芯を放置するなんて不届きなことはしませんので、
お願いですから元にもどしてください!!!!!


「よし。十分に反省したようじゃの。」

どこからともなく声が聞こえてきた。

「おぬしはぱちんこ屋のトイレ神にはしょっちゅう祈っておるようだが、
我が家のトイレ神も大事にせねばならぬぞ。
トイレが清く美しくあってこそ、家庭も平和なのじゃ。」

「はっ!これはこれは!!と、トイレの神さまでいらっしゃいますか!!
このたびはほんとにスイマセン、すいません!!」

「うむ。わかればいいのじゃ。今後も精進するがよい」


もう一度目がさめると、今度はちゃんと自分のベッドの上だった。

「はぁ…よかった…私、芯じゃない!!!」 不覚にも涙ぐんだ。

起きてすぐに向った先はもちろんトイレ。
案の定、ホルダーからむきだしの芯を取り出し新しいものに替え、
床に置いていた2本の芯を取り、トイレを出た。

「ごめんね…今までつらい思いをさせて。いつもほんとにありがとう」

お詫びと感謝の言葉をのべ、ごみ箱に。
そして、新たな決意を胸にトイレに張り紙を貼った。


トイレの神さまに誓う
一、使い終わった芯はそのつどちゃんと供養します
一、紙は最大ミシン目5ツぶんまで!
一、使い終わったら新しい紙をセットすること!
一、用を終えたらすみやかにちゃんと拭くこと!


トイレを出るとき、爽やかな風が吹きぬけ、
なんだかラベンダーの香りがふんわり舞ったような気がした。




…あ、芳香剤か。( ゚д゚)

(終)
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